さ行
サーフェスモデル
面により形状を定義するモデルで、薄板形状を取り扱う際、
解析の効率化、高精度化のためにも使用する。
最適化
ある制約のもとで最適な目的関数あるいは設計変数を見出だすための計算。手法。
材料特性
力学的な特性のことで、密度、ヤング率、比熱、熱伝導度、
電磁気物性など様々な定数で表わされる。
材料非線形
応力とひずみの関係が直線ではなく、降伏応力を超えて
ひずみが急に増大する部分を呼ぶ。
材料物性
力学的な特性のことで、密度、ヤング率、比熱、熱伝導度、
電磁気物性など様々な定数で表わされる。
材料力学
工学の基礎学問のひとつで、製造業における設計解析を行う上で、
ひじょうに重要な分野。
座屈解析
物体に力をかけたとき、ある力以上になった地点で
大きなたわみを生じる変形を解析するもの。
座標系
直交座標系、円筒座標系、球座標系などがあり、解析計算の基準として使用される。
差分法
解析対象物を直交格子で分割して計算する手法で、流体解析などに使われる。
サポート(ベンダーの)
CAEの使い方やエラーへの対応、解析条件の定義や結果の評価などの質問に電話、
メール等で対応する。
残 差
厳密解と近似解の差で、いわゆる誤差のようなもの。
3次元解析
現在では3次元解析が一般。解析効率化のため、
2次元で評価できるものは2次元解析を行う。
サンドイッチ構造
引っ張りや圧縮に強い表面板でせん断性のある軽量のコア材をはさんで
一体構造としたもの。
サンブナンの原理
弾性体の一部に外力が作用する際、外力が等分布でなくても
作用近傍を除き生じる変形はほとんど同じ。
残留応力
成形加工後などに、その成形物内部に残留する引張または圧縮応力。
シーム溶接
ローラ電極を用いて加圧及び通電を行い、電極を回転しながら
継手に沿って連続的に行う溶接。
シームレス
例えばCADの形状をCAEで解析する場合、その連携部分が違和感なく
同じ環境のように使えること。
シェル要素
薄板の構造物を有限要素法で解析する場合に使用する要素で、
ソリッド要素による要素数増大を防ぐ。
ジオメトリ
何らかの目的のためにデータとして取り扱う形状または構造のこと。
磁 界
磁場とも言う。向きと大きさを持つ物理量で、電場の時間的変化や、
電流によって引き起こされる。
軸
回転体の中心に位置する棒形状で、動力を伝える伝達軸や車体を支持する車軸、
クランク軸などがある。
軸荷重
構造物の長手方向に軸があるとき、この軸線方向に作用する外力を指す。
軸対称
ある軸を基準にした回転体で、評価したい事象も軸まわりに対称であること。
しごき
肉厚をしごくことで多少薄くして、その表面をなめらかにする加工方法。
時刻歴応答解析
時間とともに変化する荷重に対して、構造物の応答を解析するもの。
自己接触
構造物が何らかの外力によって変形し、同じ構造物の他の部分と接触するもの。
自動車のラバーブーツなど。
磁性流体
磁性を持つ流体のことで、界面活性剤が覆う強磁性微粒子と
溶媒とからなるコロイド溶液。
自然対流
気体が暖められて上昇するように、外的な力がない流れのことを指す。
磁束密度
磁束の単位面積あたりの面密度。透磁率と磁場の強さの積。
シックスシグマ
製造工程における不良率の引き下げや顧客満足度の向上を目指す品質管理手法のひとつ。
実験計画法
統計学の応用分野で、精度の良い解を効率的に得るように行った
実験の結果から結論を導き出すこと。
実験モード解析
加振実験により固有振動数、モード減衰比、正規固有モードなどを求める方法。
自動メッシュ
有限要素法において、要素分割をソフトウェア側で自動的に行う機能。
磁場解析
静的、動的などの場を解析し応答する磁束密度などを算出するもの。
シミュレーション
コンピュータ上で、仮想的に実験をすること。CAEでは解析とも呼ぶ。
四面体メッシュ
3次元のソリッドメッシュのひとつで、主に自動メッシュでよく使われる。
斜交積層板
積層板の繊維角の正負が反対になって積層されているもの。
射出成形
プラスチック材料を加熱し射出圧を加えて型に押し込んで加工する。
主に熱可塑性樹脂に使われる。
自由渦
外部からのエネルギーの供給がない場合にできる渦。
周期対称
あるピッチ角で特定の形状パターンが繰り返される場合、
一部分だけを評価対象とできる構造。
自由曲面
幾何学的に複雑な曲面で、Coons、Bezier、Gregory、B-Spline、
NURBSなどの曲面がある。
自由振動
外部からの影響を受けずに、その物体の持つ固有振動数で振動すること。
収 束
ある値に限りなく近づくことで、CAEでは解析結果が値として得られることを言う。
集中荷重
材料や構造体のある任意の一点に働く荷重のこと。
充填解析
成形加工において射出時の充填パターン、ウェルドライン、
温度分布などを解析するもの。
自由度
系の状態を決める変数で、要素や節点が変位する可能な軸方向または軸回転の数。
周波数
電磁波や振動電流などの振動が単位時間あたりに繰り返される回数。
周波数応答解析
時間とともに、周期的に変化する荷重に対して、構造物の応答を解析するもの。
自由表面
他の固体と接していない液面で、静止しているときには重力により水平になる。
ジュール発熱
ある電気抵抗を持つ物体に、電流をある時間ながしたときの、熱量。
主応力
ある座標系において極大値と極小値を与える垂直応力を指し、
その場合せん断成分が0になる。
縮合法
固有値解析の解法のひとつ。
樹脂流動解析
主に射出成形の型内に樹脂を流入させて固まるまでの充填工程を
解析するもので流体解析とは異なる。
主せん断応力
ある座標系において極大値と極小値を与えるせん断応力を指す。
受託解析
解析する人的リソースやソフトウェアがない場合に、
ベンダーが解析作業を受託で実施すること。
寿 命
製品が時間経過や繰り返しの負荷を受け、次第に疲労し
製品としての機能を果たさなくなるまで。
主 流
境界層の外側の粘性を無視できる流れで、理想流体の流れ
つまりポテンシャル流として扱える。
ジョイント拘束
2つの異なる部品が繋がる状態をあらわす拘束。
衝撃解析
衝突や落下など、短時間に事象が大きく変わる現象を解析するもの。
衝撃試験
ゆっくりと荷重をかける引張試験に対し、短時間に衝撃的な力を加えて
構造応答を調べる試験。
状態変数
最適化設計などにおいて、圧力、温度などいわゆる境界条件の変数。
蒸 着
皮膜にしたい材料を加熱蒸発させ、その蒸気を基板表面に凝結させて
皮膜する金属表面加工方法。
衝突解析
自動車の衝突などを解析するもので、衝撃解析とも言う。落下問題なども同じ。
ショートショット
射出成形を行った場合、樹脂の充填が不十分なことを指す。
初期応力
すでに発生している残留応力やボルト締め付け力や、
既に解析した熱応力などを初期応力とする。
ジョブ
解析などの作業単位。計算単位。
磁力線
磁石の磁界の様子を、その強さをイメージしやすくしたもの。
事 例
ユーザーの利用方法やある設計開発に採用したときの利用例を紹介するもの。
し わ
成形加工の問題のひとつで、成形後の金属板にしわが生じること。
浸 漬
塗装工程において、塗料中に被塗物を漬け込んで引き上げることによって、
表面に処理を行うこと。
振動解析
振動が負荷された場合に、構造物に生じる応力を求めたり、
共振する振動数を調べるもの。
垂直応力
物体や材料の面に対して、垂直方向に作用する応力のことを指す。
垂直ひずみ
物体や材料の変形する割合を歪みと言い、垂直に変化する歪みを垂直歪みという。
数値解析
代数的に解を得ることができない問題を近似的に解く手法で、
これをコンピュータで実用化したのがCAE。
スカラーポテンシャル法
磁場解析において使用される手法のひとつ。
スクリプト
OSやソフトウェアの使用の際、ある手順の処理を
テキストで記述した簡単なプログラム。
スケーラブル
ソフトウェアの機能や対応範囲に拡張性があり、
ユーザーのニーズの高まりに適応しやすいこと。
ステファンボルツマン定数
黒体の熱力学温度と単位面積・時間当たりに放出される
電磁波のエネルギーとの関係を決める係数。
スパッタリング
原子、分子、イオンが対象物に衝突して生じる粒子の放出現象。
スプリングバック
金属板などをある角度まで曲げると、反力によってはねかえってしまう現象。
スペクトル応答解析
地震波のような周期的な振動運動を与えた場合の、構造物の応答を解析するもの。
スポット溶接
電気抵抗を用いて金属材を接合する方法で、自動車の製造でよく使われる。
スマート複合材料
機能性材料を材料や構造に組み込んだ複合材料で、圧電体、
形状記憶合金、炭素繊維などが利用される。
スロッシング
容器中に液体を入れ振動などを与えた場合に、液表面が上下左右に激しく動くこと。
成 形
物体や材料の形を作ることで、ものづくりでは成形加工のことを一般に指す。
成形限界線図
プレス成型品の各部分の最大対数歪みと最小対数歪みの関係を表す線図。
成形不良
成形加工において充填不足、ウェルドライン、ばり、剥離、
そりなど不具合が生じること。
脆性材料
塑性を経ることなく破壊に至る材料で、例えばガラスなどがそれにあたる。
静的解析
解析対象物にかかる荷重や拘束が時間変化のない一定なもの、
またはそれと同等とみなした場合の解析。
静電塗装
塗装工程において、帯電した塗料を噴霧して被塗物の表面に処理をすること。
積層板
一般に一方向強化複合材料を繊維方向を変えて積層したもの。
切削加工
旋盤やフライス盤を使い物体を切削する加工のこと。
設計変数
設計の際に入力している変数=パラメータのことで、寸法や角度、
リブや穴などの位相的な数など。
接触解析
異なる構造物同士またはひとつの構造物がそれ自身と接触する事象を解析するもの。
接触定義
複数の部品が組み合わさるアセンブリにおいて、
それぞれの部品の接触部分の定義を行うこと。
接触熱抵抗
接触面に微小な空間が空いており空気などが存在する場合に生じる熱抵抗。
節 点
有限要素法において、対象物を有限個の要素に分割した際の要素の角の部分。
節点数
有限要素法において、要素分割した際の全体の節点の数。
節点番号
有限要素法において生成される節点それぞれに割り当てられている番号。
繊維強化複合材料
ガラス繊維、炭素繊維などの繊維を母材に入れることにより強度を向上させた材料。
繊維強化プラスチック
ガラス繊維、炭素繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた材料。
繊維配向
複合材料において、繊維を入れる方向や順のこと。
遷移モデル
状態が遷移しているモデルで例えば流体において層流から乱流に遷移していることなど。
線形解析
荷重などの外的要因に対して、対象物の応答が直線で表わすことのできる事象の解析。
全体座標
全体で統一された座標系。グローバル座標とも呼ばれる。
せん断
物体や材料の任意の面に対して、面に平行に力が作用する状態を指す。
せん断応力
物体や材料の面に平行な向きに、作用する応力のこと。
せん断荷重
ある面の上部と下部で、面に沿って反対の力が働いたときの状態。
せん断強度
材料が破断しないで耐えられる最大せん断応力のこと。
せん断弾性率
せん断応力による変形のしやすさを決める係数。
せん断破壊
せん断応力によって引き起こされる破壊。
せん断ひずみ
物体や材料の変形する割合を歪みと言い、せん断に起きる歪みをせん断歪みという。
線膨張係数
温度の上昇に対応して長さが変化する割合のことを指し、線膨張率とも言う。
騒音解析
電気製品や輸送機器、各種機械などから生じる様々な騒音を解析するもの。
層間応力
積層板の全ての層が同じ変形をした際に、異なる変形をしようとする
それぞれの層の間に生じる力。
層間剥離
複合材料における、接着力不足などで生じる層の剥離(分離)のこと。
操作環境
工数削減、効率改善の上で非常に重要。
言語、ナビゲート機能、ヘルプ、表示機能など。
相対座標系
原点が統一された全体座標系に対し、自由に原点位置を追加設定できる座標系。
相転移
物質のある相が、別の形態の相に転移すること。
相当応力
多軸の応力をひとつの応力で表わしたもので、ミーゼス応力、
トレスカ応力、最大主応力など。
双方向連成
2つの場が定式化され、マトリクス計算の際に相互に連成されている連成解析。
層 流
流体中の各粒子が規則正しく流れている状態。
塑 性
物体に力をかけたときに変形を続け、ある一定の力以上で
その変形がもとに戻らなくなる性質。
塑性加工
塑性を利用し、物体に力をかけることで変形させる加工で、
圧延、押出し、鍛造、プレス加工などがある。
塑性変形
ある一定の力以上がかかると変形が戻らなくなることを塑性と言い、
その変形を塑性変形という。
ソリッドモデル
2次元モデルや薄板(シェル)モデルに対し、3次元の固体できたモデルを言う。
ソリッド要素
3次元のソリッドモデルを要素分割した際の4面体、5面体、6面体などの要素。
反り変形
成形加工後に発生する、加工品の収縮や変形。
ソリューション
解析機能のことを指すこともあれば、一般に解決策という意味で用いられる。
ソルバー
解析計算をする機能の部分。現在はプリポストと一体で販売されているものが一般。