か行
カーネル
コンピュータ処理の中核となる部分/機能。
例えば異なるCADでもCADのカーネルが同じケースも多い。
カーブフィッティング
実験で得られたデータをもとに、それに最もよくあてはまる曲線を求めること。
解 析
CAEにおいては、入力した条件に従ってコンピュータで
シミュレーションの計算をすること。
解析結果
解析計算した結果で、構造解析であれば応力や変形、
熱解析であれば温度分布などで、表示方法は様々。
回転機械
歯車やモーター、ジェットエンジンなど、
回転することにより何らかの力を発生または伝達する装置。
外部流
流体が存在する広い領域の中に物体が置かれている状態。
界面破壊
被着体とシーリング材などが接着している部分で欠陥を生じた破壊のこと。
拡散音場
音場が室内で全方向にひろがり、空間のどの地点でも
音響エネルギーと流れが一定であること。
角速度
回転する物体の回転角dθ/時間dt。
可視化
コンピュータ上で、様々な方法で現象を表示すること。
荷重条件
構造解析では、力や圧力、速度、熱解析であれば、
温度差など解析する物体に加えられる何らかの負荷。
ガスアシスト成形
射出成形時の型締圧力を、不活性ガスの圧力でアシストし、
中空構造の成形部品を製造すること。
ガスケット
配管の継ぎ手などに使う、気密性、水密性を持たせるために用いる固定用シール材。
カスタマイズ
個々のユーザニーズに合わせ、入力画面やライブラリを追加したり、
自動処理を行うよう作り込むこと。
仮想仕事
実際には変位しないものを変位があると仮想して、
その変位により行われる仕事を呼ぶ。
仮想仕事の原理
つり合い状態にある物体に微小仮想変位を与えた際、
仮想ひずみによるエネルギーと外力の仮想仕事は同等。
仮想変位
実際にはない変位を、変位が生じるものとして想像した場合の、想像上の変位。
片方向連成
一つの場の解析結果を次の場の解析条件として順に計算する連成解析。
片持ち梁
一端を固定し、もう一端を自由にした梁のことで、
構造解析で最も基本的な問題として取り上げられる。
カップリング
2つのものを組み合わせたり結合することで、連成解析や物質の相互反応など意味は様々。
過渡解析
時間に依存して、構造物の応答が変化するような事象の解析。
金 型
金属や合金、プラスチックなど、様々な材料を加工する際に用いられる金属製の型のこと。
カム機構
円形や卵形のカムを用い、その回転運動を隣接した棒の往復運動に変換する機構。
ガラーキン法
有限要素法の分割された領域を補間する重み付き残差法の一種。
カルマン渦
流れに置かれた物体の背後に起きる剥離渦の中で、
交互に規則的に非対称な渦が発生すること。
慣 性
物体が外力の力を受けないで運動をしているとき、その運動を保持し続けること。
感度解析
設計変数を変更することで、応力や変位などの目的関数に
どれだけ影響がでるかを定量的に計算すること。
管摩擦損失
管の中に流体を流した際に、壁面と流体との間で起こる粘性摩擦によるエネルギー損失。
幾何学的非線形
構造物に荷重をかけた場合に、荷重と変位の関係が一次関数で表わされないもの。
奇関数
変数の+ー符号を反転させる変換に関して、値の符号が反転する関数。
機構解析
機械や機械システムの動きや力、応答などの動的な挙動を解析するもの。
疑似等方性積層板
一方向強化材料の積層板で各繊維方向の層の厚さを等角に重ねて
引張弾性特性を等方性としたもの。
キネマティック解析
人体や運動を行う構造物の、位置、速度、加速度などの運動の状態を解析するもの。
逆対称積層板
中央面に対して繊維方向の角が逆になっている積層板。
逆動力学解析
運動を入力条件として与えることによって、駆動力となる力の情報を得る解析。
キャビテーション
圧力が低下し、飽和水蒸気圧以下になると液体が沸騰し気化する現象。
球座標
3次元の極座標で、中心からの距離rと、2つの角度θ、φからなる。
境界条件
解析計算をするための入力条件で、圧力や速度などの荷重条件と、
固定などの拘束条件がある。
境界層
物体周囲に流体が流れる際に、物体近くで粘性により速度が遅くなる領域。
境界要素法
境界を分割し重み関数として微分方程式を使う。
音響解析や地震波動の伝播問題などに使われる。
共 振
物体それぞれが持つ固有振動数に近い振動が
外部から与えられるときに大きな振動を起こすこと。
共振周波数
外部振動により、物体の固有振動数と同じになり
大きな振動になる際の振動数。固有振動数と同じ。
強制渦
外部から強制的に回転させられる渦。
強制振動
周期的な外力や外場の影響を受けることにより、強制的に引き起こされる振動。
強制対流
外的要因により強制的に発生する対流。
筺 体
電気製品や機械などで、機能や部品を中に収めた薄板の外装部分のことを指す。
共 役
2つのものが互いに関連しあいながら結びつき、同様の働きをすること。
共役せん断応力
物体のある面にせん断応力が働くと、平衡条件から
同等の別のせん断応力がもうひとつ働くこと。
極限強さ
ある応力を超えると急激にひずみが増加し破断に至るが、その破断前の応力の最大値。
局所化
全体ではなく、ある一部に集中的に応答が起こったり、
その一部分をとりあげて評価するなど。
局所座標
全体座標に対し、ある局所的な領域を評価するために、
新たに任意の場所に座標を設けたもの。
許容応力
製品の耐用年数の間に製品が破損しない応力のこと。
切り欠き
材料や物体の一部に切り取ってできる穴、溝、
段付きなどの部分で、集中応力が現れやすい。
キルヒホッフの法則
電気回路中の任意の一点における電流の総和や電圧の総和が
向きを統一した場合0となるという法則。
亀 裂
物体の局所的な先端部において、応力集中などが起こることにより破壊が生じること。
近似式
複雑で計算しにくい式がある場合、それを計算しやすくして
結果値も同じになるように置き換えた式。
均質化法
巨視的(マクロ)構造と微視的(ミクロ)構造の
両方の力学的特性を考慮して解析する手法。
金属疲労
微小変形が生じる程度の荷重でも繰り返し負荷すると破断に至ること。
偶関数
変数の+ー符号を反転させる変換に関して、値が不変となる関数。
空気伝播
空気を媒体として伝播することで、音の伝播など。
空力弾性
空気力と構造体との相互作用によって生じる急激なたわみや
振動などの様々な動的現象の分野。
クーロン力
電荷どうしが互いに反発、または引きあう力。
グラフィック
CADのモデルやCAEの解析結果などを様々な方法で表示する機能のこと。
グラフ表示
ある特定の点や領域での解析結果値を、時間変化などにおいて
数値的に判断しやすく表示するもの。
クリープ
継続的に物体や材料に力が負荷される場合に、変形が次第に進むこと。
グリーンコンポジット
竹、ジュート、ケナフなど天然資源を材料や構造に組み込み環境調和性を高めた複合材料。
形 状
2次元あるいは3次元の物体を表すもの。部品、アセンブリ等に関わらない。
形状関数
有限要素法において、要素内の任意の点の変位を節点変位で表す際に用いる近似関数。
形状簡略化
解析計算を効率よく行うため、評価には影響しない微小部分などを簡略化すること。
形状最適化
特定の条件下で応力低減や重量削減などの目的のため、形状を最適なものにすること。
ゲート位置
金型に樹脂を流しこみ成形する工程において、樹脂を注入する入口。
研削加工
切削加工のあと、表面形状を整えるために砥石を高速回転させて精密に削り取る仕上げ加工。
減磁曲線
磁束密度、磁化、磁場の関係を表す磁気ヒステリシス曲線において、
磁石の性能を表す第2象限の部分。
減 衰
次第に減少していくことやその性質で、
例えば減衰振動とは揺れが次第に小さくなる振り子運動。
コア材
サンドイッチパネル用の芯材で、主にハニカム材、ウレタン、PVCのフォーム材など。
高温疲労
高温における疲労を指すが、一般的に高温になるほど疲労強度は減少する。
硬 化
化学反応などを利用して、柔らかい物質を硬くすること。熱硬化、紫外線硬化など。
光学解析
光の反射や透過、光線追跡、輝度分布や発光状態など、
光学機器の評価を行うための解析。
公差解析
物体の寸法公差やアセンブリ間の幾何公差により、
全体の寸法や形状に与える影響を解析するもの。
高周波
電波、音波など、波形を構成するスペクトラムのうち
比較的周波数の高いものを指す。
高周波電磁場解析
導電材ではなく自由空間で伝播する
電磁エネルギーの生成と伝播などを解析するもの。
高次要素
要素の角にある節点と節点の間に中間節点を持つ要素で、
二次要素ともいう。解析精度は高くなる。
剛 性
曲げやねじりなどの荷重に対して、変形のしづらさを表すもの。
構造解析
圧力や強制変位、拘束などの条件を入力した場合の、
構造物の応力や変位などの応答を見る解析。
拘束条件
解析対象物に対して、固定や結合などある制約条件を持たせること。
剛 体
材料または物体が、仮想的に変形しないものとみなす場合に剛体とする。
降伏点
応力ひずみ線図において、応力の増加がないまま
急にひずみが増加して永久ひずみとなる点の応力。
交流磁場
電磁石に交流電流を流した時に生じる磁場で、変動磁場とも言う。
変動しないものは直流磁場。
交流電場
家庭に送電されているような交流電流が流れると発生する変動する電場のこと。
抗 力
空気抵抗や水抵抗など、物体が流れからうける流れ方向の力。
誤 差
期待される値からずれる大きさのことで、解析の場合、
メッシュや計算手法などによって誤差も異なる。
固有値
ある物理量を観測するときに、測定値として得られる値。
固有値解析
騒音や破壊などの原因となるような構造物の共振のしやすさを解析するもの。
固有振動数
物体が個々に持っている特有の値で、その物体が振動を起こす振動数。
固有ベクトル
固有値が与えられるときに定まるベクトル。
コリオリ力
回転座標系で移動した際に、移動方向と垂直な方向に
速度に比例した大きさで受ける慣性力。
コンカレントエンジニアリング
CADやCAEを互換性を持たせて同時に利用し、
設計開発プロセスを改善しようとすること。
混相流
液体(液相)、気体(気相)、固体(固相)のうち複数の相で構成される流れ。
コンター図
応力や温度など、物体や領域において分布を示す結果値を色分けで示すもの。